日本でいうとホリエモンがスタイリッシュになった作品。
一人の男の生きた道を描く作品は私のタイプです。
勿論、これも例外ではないです。
R18指定のレッテルを貼られている今作。
その判断は正しいですが、多感な少年たちにも観せたくもあります。
好き嫌いがハッキリする映画でもあるでしょう。
ウォール街でのしあがった人物をディカプリオが見事に演じており、基本的には「金、クスリ、女」が映り、その中心にディカプリオが不敵な笑みを浮かべます。
普通なら吐き気を催す話をエンタテイメントに仕上げたスコセッシ監督には脱帽ですね。
時折、ディカプリオが画面越しから観客に語りかけてくれるので、まるで遊園地のアトラクションのようです。
株の話がわからなくても、ディカプリオが解説してくれます。
「まぁ、わからないよな。」と笑みこぼすディカプリオはまるで(頭の悪いクズが!)と観客に言っているようです(笑)
自分とは違う世界を観せつけられるわけですが、実際にこういうことは今も行われているんですよね。
大抵こういう主人公は後悔したりするんですが、結局の所主人公はアンハッピーではないし、言っていたことは正しかったようにも見受けられます。
うーん、考えさせられますね。
私は野心のないウジウジ野郎で、この主人公とは真逆の性格なのですが、観終わった時にはウキウキしてしまいました。多分、この主人公が麻薬そのものだったからでしょう。
クスリ漬けでフェラーリに乗り込もうと這いずるシーンは、この映画や主人公を端的に表していて素晴らしい。