茅ヶ崎の竜さん

ウルフ・オブ・ウォールストリートの茅ヶ崎の竜さんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

幸せは金で買える、と言ったら、あなたは反発するかもしれない。けれど金がなくても幸せだ、と言い切れるだろうか。

映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、金に対する僕らの偽善を容赦なく眼前につきつけてくる。

80年代のアメリカに実在した株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートは、巧みな話術と常識外れな発想で一夜にしてウォール街の寵児となり、巨万の富を得る。だがやがて彼の破天荒なやり方はエスカレートし、巨額の投資詐欺の罪で逮捕・投獄されてしまう。

「ウォール街の狼」とまで呼ばれた悪党を牢獄に押しこんだFBI捜査官は勝利に酔いしれたが、みすぼらしい格好で薄汚れた地下鉄に乗るくたびれた自分の姿にうつむいてしまう。

「もしかしたら俺は、正義を貫くより、あいつの言うままに買収されたほうが幸せになれたんじゃないか」彼の虚ろな瞳はそう語る。

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