方眼

ウルフ・オブ・ウォールストリートの方眼のレビュー・感想・評価

4.4
2013年”The Wolf of Wall Street”。この題材なので「ウォール街」もある程度は参照、特に最初の証券会社オフィスのダイナミクス、数カ所の演説、後半の司法取引。ディカプリオはゴードン・ゲッコーとバドの両方を演じたようなもんで、終わったら脱力したはず。セリフの単語にちょっとでもスキマがあれば、男も女も”F☓☓K”を放り込んで来る。ジョーダン側に立つ人物(父親と小さな投資会社社長と弁護士)は映画監督で固めてるの面白い。これすなわち、映画作りも投資も、人々の欲望につけこみ手数料をかすめ取るビジネスであると監督の皮肉。会話シーンはしっかり尺があり、基本切り返しだが見入る。演説シーンは気迫。欲望と退廃、アメリカ資本主義のリアルは、人間の本質を描きヨーロッパ映画のようでもある。電話で始まる仕事、最後電話線に絡め取られる。あやしい投資セミナー講師、胸はだけ白シャツは実物に寄せ。カウンタックのドア開けのくだりでは、ディカプリオは「ギルバート・グレイプ」で少年期から技巧派だったことを思い出した。