ゆう

ウルフ・オブ・ウォールストリートのゆうのレビュー・感想・評価

5.0
最近ゆで卵にはまってます。ゆで卵を1年分プレセント。そんな私でもこのプレゼントは全く嬉しくありません。ゆで卵の部分が違うモノと入れ替わったとしても、必要以上のモノはいりません。

しかし、お金に関していえば例外です。お金は人々の欲求の間を行き来するツール。お金があれば、女でも、権力でも手に入ってしまう。

他人を興奮させるトークと株のテクニックを持ち合わせた主人公は金を稼ぐ準備万端。金を稼ぎ出す環境を持つ人間はそれこそ飽きることなく金に対する欲望を追求していく。そもそも株だって本来は金を稼ぐ道具ではないのに、今や金稼ぎの代名詞みたいに認識されている。

金を稼ぎすぎるあまりスケールがどんどん大きくなっていく過程を丁寧に描いています。人生をめちゃくちゃにさせる金の怖さも描きつつも、同時に現実離れの人生に笑ってしまう可笑しさでこの作品をいっぱいにしているあたりが、スコセッシの映画だなと思いました。
ゆう

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