yukihiro084

ウルフ・オブ・ウォールストリートのyukihiro084のレビュー・感想・評価

4.5
不思議な映画よね。
濃密で、パワフル、それなのに
スピード感溢れる展開で。

クズで、クソで、アホで、下品で、
つまり、サイテーなのにね。

アドレナリンなのか、エネルギーなのか、
欲望の塊なのか、人間の業なのか、
狂気なのか、性欲なのか、
ホンモンなのか、なんだか正体は
よくわからないんだけど、とにかく
それら溢れ出ていて、まぁ毎回ちょっと
食傷気味で胸焼けになるんだけど、
観ちゃうんだよね。なんか飽きない。

僕ね、よく書いてるけど、
映画と本があって、部屋の隅っこで、
日がな一日、本でも読んでてね、
今はコロナ渦で出来ないけど、
たまに友達と呑みに行ってね、
ワイワイ話したりしてね、
それだけで幸せなのよ。
マンション住まいだけど、
車も持ってないし、服装だって
シンプルだし、大きな買い物しないし、
そもそも物欲とかもないし、
そんな野望みたいなのもないしね。

裕福とは言えない家庭だったし、
苦労もしたし、今も実家のことで頭を
悩ますことだってあるわあるよ。
でもね、なんかね、この映画の主人公の
ジョーダンの生き様が単純に、
すげぇーなと思っちゃうだよね。
真逆って言うか、その生き方、
絶対出来ないわっていうね。

めちゃくちゃだし、尊敬も出来ないし、
迷惑を被った人いっぱいいるだろうけど、
なんかこのジョーダン・ベルフォートの
体臭やらも身近で感じてしまう、
この生々しさに圧倒され、拒絶と悲鳴
ギリギリのところで魅了されているの
かもしれないね。

これ撮った時、マーティン・スコセッツ
何歳だったんだろう?
よくこんな劇薬みたいな映画作れるよね。

出番少なかったけど、
マシュー・マコノヒーの演技と
存在感凄かった。凄かったと言うか、
ヤバかった。
あの胸叩くやつ、あれ、演技なの?
夢に出るわ、アレ。

存在感と言えば、マーゴット・ロビー。
(アバウト・タイム)でティムの
憧れの女の子を演じていた彼女の
今作でのセンセーショナルなエロさは、
(最上級のいい女)をこれ以上にない
説得力をこの作品に与えていた。
こっちは、是非、夢に出て欲しい。

あと今作には名監督が2人出ている。
キレると手がつけられない
ジョーダンの父親をロブ・ライナーが
クセ強めの演技を披露してた。
おと、お抱え弁護士を演じたのが
ジョン・ファブロー。
いやいやアンタ、アイアンマンとか、
アベンジャーズとか忙しかったんじゃ
ないの?

アカデミー賞前夜。
なんか普通じゃないのが飲みたくって。
相変わらず胸焼け起こしたけど。
再鑑賞。
とても妻と息子の前じゃ観られない。
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