デイジーベル

ウルフ・オブ・ウォールストリートのデイジーベルのレビュー・感想・評価

3.8
「″狼″と呼ばれた男のヤバすぎる人生」

◯ストーリー◯
_(┐「ε:)_ お金の事をドヤ顔で語り、ウォール街を荒らす、実在するブローカーの半生を描いた物語

◯概要と感想◯
[マーティンスコセッシ×ディカプリオ]実在する「ジョーダンベルフォート」さんの、まるでジョーダンのような(失礼しました)ぶっ飛んだ人生を映画にした作品。

刺激的でインモラルなお金持ちの世界をパンチの効いた″ブラックジョーク″と″テンポ″の良さで魅せる。中途半端じゃなく、突き抜けているからこそ、そこには″笑い″がある。

リスクを取り続けたその人生は、″嫌悪感″を抱きつつも、真似できないその突き抜けた″純粋さ″(清々しいまでに本能に従う姿勢)にある種の″リスペクト″を抱いてしまう。
人間の″エグい部分″を描き出す(スコセッシ監督の得意とする)作品であり、爽快さとは真逆でありながらも、安っぽい″論理感″や″正義感″なんてふっ飛ばされてしまう、ある種の爽快ムービー(語弊があるが)ともいえる作品に仕上がっている。

残酷な″真実″(現実)を叩きつけられ、″嫌悪感″を露わにする人も居るだろうが、それは″真実″を認めているからこそなのかも知れない。この作品は、″権力(お金)″と″欲″に支配された世界の縮図を″笑って観れる″エンターテイメント作品といえる。

◯雑記◯
個人的に好きなシーンは、ポパイのほうれん草パワーとの対比で、ディカプリオがドラッグパワーで立ち上がるシーン。(切なさと情けなさに感動して笑い泣きするレベル)