Smoky

ウルフ・オブ・ウォールストリートのSmokyのレビュー・感想・評価

3.7
欲望の資本主義。ピカレスク・コメディ・ヒューマン・ドラマ。よく出来てはいるのだけれど、基本的には、レオ様のブチキレた演技を3時間かけて堪能する映画。

超真面目なレオ様は、本作の演技だって全力投球。眉間に皺をよせ、瞳孔を開いてfour letter wordsを連発。特に、中盤の「レモン」でラリってグタグタになりながらのジョナ・ヒルとの掛け合いは映画史に残るくらい笑える…が、真面目に演じ過ぎて肩に力が入ってしまい毎回アカデミー賞を逃す…みたいな(このあたりは『トロピック・サンダー』でRDJが面白可笑しく、でも的確な表現をしている→「完璧に演じ過ぎてはダメなんだ」)。
結局、彼の受賞はその2年後。やはり眉間に皺を寄せて、極寒の地で泥と雪に塗れながら演じた役で。5度目のノミネートで初の受賞だけど、本作があったからこそ…と思いたい。
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