山本

ウルフ・オブ・ウォールストリートの山本のレビュー・感想・評価

3.8
久しぶりに見直してみた。アメリカの成金の派手さはすごい。学生時代に見たときはやはり酒!ドラッグ!女!の野放図な欲望の描き方に惹かれたけども、今見返すと別の点に注目したりする。
①主人公のキャリア。最初勤めた会社をブラックマンデーのあおりを受け失業。しかし巧みな話術を武器にウォール街でのし上がっていく(と書くといい話っぽい)。なんだかんだ営業マンとしては優秀なんだよな。
②後半の破滅していくところ。とくに自宅でノンアルコールビールを飲んで同僚から「ノンアル????」と戸惑われるあたりからの転落具合。ずっと勝気なジョーダンだが雰囲気に影が差し始める。この後娘のことでナオミと喧嘩になりソファに隠していた粉を吸うシーンのやるせなさはすごい。
「日本で一番悪い奴ら」を見た時も思ったが、僕は、成り上がり→転落を描いた映画が好きなのかもしれない。「華麗なるギャツビー」もそうだったように。
山本

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