日本で作れば、クソ男のクソみたいな人生を、ある種の社会的メッセージを発しながら収束していくであろう映画が、さすがハリウッド。
超一級のエンターテイメントに仕上がっている。
一人の男の栄枯盛衰がイカしたミュージックにのせて、ポップにそしてジャンクに描かれていく。
この手の、トンデモ野郎のぶっ飛び半生ストーリー系には当然メッセージ性もなければ、学び取る事もない。
実際見終わった後に、
麻薬はやめよう!
悪いことはしちゃダメ!
堅実にお金は稼ごう!
など言った説教臭さがないのが、この映画にたいしては非常に好印象だった。
この映画を見て私たちが思うのは、“地球上にこんな男がいた”という事実だけである。