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ウルフ・オブ・ウォールストリートのkのレビュー・感想・評価

3.7
今何かと話題のスコセッシ。
彼の言うことも一理ありますよ確かに。世の中マーベル映画だけが売れちゃったら、映画の芸術性は間違いなく死ぬし、マーベルは新作が出るたびお祭り騒ぎだから、テーマパークとは良い表現かもしれません。でも、10年でここまでの成長を遂げたマーベルは他に類を見ないシリーズですよ。素直にすごいと思いますよ。

さてさて、本作。
実話ってのは念頭に置きながら、フィクションだと思って見てみましたが、素直に面白い! 
モノローグの使い方バッチリの脚本に、スコセッシの演出力なのか、演者はみんないい味だしてて良かったです。長く感じたけど。

180分使って、結局ジョーダン・ベルフォートの過去を描いたに過ぎないのは少し残念。そこが面白いと言えばそうなんだけど、せっかく盛者必衰なら、転落後の方も見てみたいですよね。起承転結の転の部分ですよ。別に裁判を1時間かけてじっくりやれとは言いませんが、テンション的な機微が現れるのなら、そこをもっと見たかったんですよ。

ただレオは間違いなくベスト級の演技見せてます。あの「ジョーカー」だって最初はレオの予定だったと言うから驚き。演技派のイメージはあっても、クールな印象が強かったので。しかし、本作で確信。彼ならイケた。イッてた。ホアキンに勝るとも劣らず。ワンハリ見よ。
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