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アメリカン・ハッスルのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)
4.0
とにかく華やかでオシャレな詐欺合戦を描いたデヴィッド・O・ラッセル監督の映画。アカデミー賞にノミネートされたクリスチャン・ベール、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンスらによる欺瞞だらけの物語だからこそ、本物の愛や友情が輝いてみえます。というわけで見方によっては恋愛映画やバディ映画とも捉えられるのも本作の魅力の一つです。

なんだかんだ割と"根はいい人"が多い映画ですが、だからこそ本作では悪目立ちするブラッドリー・クーパーを嫌いになりそう。ペチャクチャしゃべってうるさい&ウザいし、詐欺の作戦としても映画としても、この人のせいで無駄にややこしくなって迷惑極まりない(笑)。

そんなブラッドリー効果で騙し合いが続く展開が複雑で面白いと感じられるか、長たらしくて回りくどいと感じられるかは観客それぞれの感性によると思いますが、そのいずれであったしても鑑賞後の感触がとてもよいのは、①ストーリーを度外視しても一つ一つのシーンがオシャレでキマっている②映画の締め方が気持ちがよく「世界にひとつのプレイブック」同様、終わりよければ全てよしパターン、だからですね。

音楽の使い方もとても好きです。いろいろいい曲が出てきますが、個人的に場面に一番ハマっているなと思ったのは、エルトン・ジョンの「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」。また、衣装やインテリアも華やかで魅入ってしまいます。

最後にひとこと:釣りの話の結末はどうなった!?
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