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アメリカン・ハッスルのbutasuのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

テンポが良くキャストも豪華なので観ている間はそれなりに楽しめるが、観終わった後に特に何も残らない映画。

相変わらずクリスチャン・ベールの役作りは本当に凄い。何だあの禿げ方、何だあのものすごい出ている腹。見るからに胡散臭そうな詐欺師を完璧に体現している。対するブラッドリー・クーパーも良かったなぁ。あそこまで小物感が全開だと観ていてとても楽しい。あとギャングの大物的な感じでデニーロが出てきたときにはさすがに笑っちゃった。普通にちゃんと怖いし、ズルすぎる。

ただ正直、エイミー・アダムスはミスキャストだったかなぁという感じ。ここは普通にどう見ても"イイ女"をキャスティングするべきだったのではないか。残念ながらどんなに露出の激しいドレスを着ても全然セクシーに見えないし、無理してる感が強い。好みの問題なのかなぁ。

そして個人的MVPは何と言ってもジェニファー・ローレンス。観ていて物凄くイライラするクソ女なのだが、物凄く哀れで愛らしいという、何とも言えないキャラクターを完璧に演じていた。彼女が普通にセクシーで魅力的なので、やはりエイミー・アダムスがちっとも浮気相手には見えないんだよなぁ。

話としてはつまらなくもないがそこまで面白くもなく、2時間超かけるような内容ではないという感想。主人公がやり手の詐欺師だというからどんなドンデン返しがあるのかと当然期待するが、明らかに噛ませ犬であるところのブラッドリー・クーパーをちょっとギャフンと言わせるだけで、あっさり終わってしまった。普通に「改心してまともに生きることにしました」という終わり方も何だかな。どうにも物足りなさが残る映画だった。
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