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アメリカン・ハッスルのmanamiのレビュー・感想・評価

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)
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視力を矯正するための眼鏡やコンタクトでも、裸眼で問題のない人がそれらを使うと、ぼやけて見えにくくなってしまう。何事もやり過ぎは逆効果になりかねない、これってそんな作品。
「騙し合いのリングに上がっている人物・上がっているのかもしれない人物」がけっこう多い。しかもみんなキャラ濃ゆい。各々の背景も虚実入り乱れて描かれる。
それにひっきりなしに誰かしらが喋ってるか、または怒鳴ってる、歌ったりもしちゃう。映像もずっとゴチャゴチャしてるし、たまーに突如として入れられる意味ありげなカメラワークにも心乱される。音楽も主張強め。
そんな情報過多のせいか、ものすごく複雑な構造ってわけでもないのに、いまいち頭に入ってこない。つまらなくはないのに、物語の中に入り込めない。
でもお目当てのジェレミーレナーは笑顔が素敵。(♪真顔も素敵、思わず見とれてしまうの〜)
そして女性二人も素晴らしい。ロザリンの暴走キャラはぶっ飛んじゃってて面白い。何かにつけて「本で読んだ」ってのを根拠に話すの、今だったらネット依存になっちゃうタイプだろうね。イーディスの強さはかっこいいし、シドニーの弱さも人間味があって良いし、終始エロい服着てるのも最高。
「人間は信じたいものを信じる」

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