なんか、後出しジャンケンっていうか騙し合いっていうにはあまりにもお粗末なんじゃないかな。
詐欺師がFBIと組んで仕事をする、っていうワクワクさせるストーリーにしては地味で冗長(OPのSteely Danをはじめとした曲選びやエイミー・アダムスの官能的な雰囲気なんかはとっても華やかだけど)。
まぁ本編でもそういった駆け引き云々よりそこで生まれる微妙な人間関係の揺れ合いをメインにしていたから、単に僕が求めた要素と映画のテーマがずれていただけなのかも。
で、途中からそれに気づいたらなかなか面白かった。
面白かったのだけれど、テンポの悪さのせいでのめり込むに至らず。それがとても残念。
クリスチャン・ベイルの毎度の豹変ぶりには恐れ入る。デ・ニーロスタイル(本作にもチョロっと出てますね)をここまで突き詰めると、ベイルスタイルと呼んであげないといけないですね。
ブラッドリー・クーパーは何を見ても中途半端なんだよな…