群青

ジャッジ!の群青のレビュー・感想・評価

ジャッジ!(2013年製作の映画)
2.9
妻夫木聡は今作のようなヘタレも似合うし、渇きのような変な役も似合う。顔がそのキャラに合わせられているから不思議。ヘタレだったらほんとにヘタレっぽい顔だし、サイコパスだったら本当にサイコパスのような顔をしてる。普通、ある程度顔で左右されるんだけど彼はそれがない。
今作を観て思った最初の感想がそれだった。


そんな妻夫木がクソみたいなCMを広告祭で受賞させるために頑張るお話。

まず、北川景子が必要な説得力がない。
夫婦で行った方が有利ということらしいがそれだけじゃあなあ、となる。同じ会社に属する妻夫木より出来る女という設定なのでそれをもっと前面に出して、受賞させるならこういう人、というところなら納得できたかもしれない。さらに妻夫木自体は会社に入ったばっかりの人間ででもCMを愛しておりやっとこさ成功させたCMがトップの一声で変わってしまった、というところならあのCMの意味も強くなるのではないか。


とかやいやい思ったけどそれなりに楽しめました。

広告を受賞させるための工作がチープなのが逆に笑える。本当はもっとちゃんとした作りの方がいいのだけれども、それは難しいか。

ちくわの使い方は良かったけど後半の伝えたいことが結局妻夫木の思ってることそのまま言葉にしているだけなのでもう少しひねりが良かった。オチが良かっただけに残念。
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