B級映画漁ってジャケ買い。
「ナチスならどんなに残虐なことしていてもおかしくないよね」―――ナチスならどんなことをさせても許されるというのは、B級映画界あるあるなのだが、今作も例に漏れず。ナチスドイツのマッドサイエンティストが創造する、"人間"と"武器"を組み合わせた、兵器と言う名のクリーチャー(武器人間)に襲われるお話。
見所は、やはりクリーチャーの造形・・・うーん、それだけ。映像記録のためのカメラを通して描かれるPOV風の作品なのだが、撮影者のカメラマン根性が逞しすぎて、クリーチャーが間近に迫ってきても(更に攻撃を受けても、)カメラをクリーチャーに固定して撮影するものだから、間近に迫るクリーチャーの姿はよく見えるが、臨場感はない。クリーチャーの登場の仕方も相まって、さながら遊園地のアトラクションのよう。
また、クリーチャーが活躍する場面は希薄で、せっかくの造形がもったいない感じ。(プロペラ君なんて、「何しに来たの?」レベルで退場してしまうし。個人的にはドリルくちばし君の次に好きな造形だったのに。。。)
B級スプラッター映画としての雰囲気は抜群なので、そんなのが観たくなった人におすすめの一作。