めめめのめーさん

武器人間のめめめのめーさんのネタバレレビュー・内容・結末

武器人間(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ホラー映画は好きですが、えげつないゴアゴアのやつはちょっぴり苦手です。

なので、本来なら見るのを躊躇う類いの作品ではありますが、吹き替えの声が大好きなドラえもん声優陣を多数起用というので、喜び勇んで見ましたとも!

合ってるかわかりませんが、
性格悪そうないじわるな奴…新スネ夫
序盤で死ぬ隊長…旧ジャイアン
隊長死んでからリーダーになる人…新ジャイアン
マヌケでアホな奴…旧のび太
チョイ役の女性とチョイ役の子供…新のび太
博士…旧スネ夫
予告編ナレーション…旧ドラえもん
でした。

新旧しずかちゃんと新ドラえもんは出てないのね。

声優陣、よくもまぁこんな映画への出演を了承したなぁという感じです。さすがプロ。
しかし、ドラえもんが大好きなので、それ目的で見たにも関わらず、見てるうちにだんだん辛くなってきてしまいました…。
こういうブラックジョークじみた演出は好きなのですが、あのエッセイなんかで知る優しい声優さんたちがこんなこと言わされて、心が痛くなったかもと思うと…。
ダンガンロンパのモノクマがイマイチ好きになれないのも、優しいのぶ代さんに酷いこと言わせてるからです。

新声優陣はまだしも、旧声優陣がこの映画を仕事で見たかと思うと、わけもわからず悲しくなりました。
うーん。
新スネ夫がまさにスネ夫な声を出すシーンもあるので、ひょっとすると割に楽しくお仕事なされていたのかもしれませんが、そう思わずには見れません。

そんな悲しさはあるものの、内容はわりとおもしろかったです。
きんもー!!と叫んでしまうような描写は多々出てくるものの、シュールさ凄まじくてなんとか見れます。

前半がかなり怠いのはご愛嬌、声優さんでネタバレがあるのもご愛嬌。
「どんどん作るぞー!」(^O^)/

肝心の武器人間のデザインがすごく良い割にイマイチ役立たずなのは良かったです!
特撮の悪役のような彼らがデーンと現れる姿はかなりシュールですし、で、でたーっ!と思ってもなんか鈍くってダサいところなんかかなり好きです。

カメラ役が一人ぼっちになる展開からの絶望的な絵面の連続にかなりストレスを与えられてゲンナリしますが、もうダメかと思いきやなんか助手になってるあたりがもうこれぞB級という感じ。うん、好き好き(^○^)
助手としてカメラ撮影してたら、自分を見捨てた仲間たちがあっさり捕まってる姿を見るのもシュールです。新スネ夫の声の奴がちゃっかり助手になってるカメラマンを見て悪態着くところも良いです。

ラストのオチも、マヌケだと思ってた旧のび太声の奴が一人勝ちするっていうのがおもしろい。
それはそうと、全編通して彼がしゃべるたびにのび太がチラチラしてきて笑ってしまいました。
新声優陣はドラえもん時にわりと声を作ってるなという感じですが、旧声優陣はみなさんまんまということがこの作品でよくわかります。
エンディングもボロボロの軍歌って雰囲気ありますね。

とまぁ結構褒めるし好きは好きな映画なのですが、ドラえもんの声優陣のことを考えると味わう憂鬱と、シュールなんだけどもゴア描写が気持ち悪いところで大好きとは言い切れません…。でも武器人間のデザインが良かったので設定資料集とかはほしい。
ジワジワ好きになりそうな予感もします。

ただ、トレーラーでこの映画の博士やムカデ人間の博士とレクター博士が並び称されてたのは納得いきません。
A級とB級の博士(もちろんレクター博士がA級)を一緒にしちゃダメです。
それぞれの良さがあるからね!

それにしてもオランダホラーって変なの多いな!

監督のインタビューをネットで見たのですが、なんだか可愛いおちゃめさんな監督さんでした。
博士についての説明になるほど〜と感心してしまいました。
これからもがんばってほしいな(^○^)