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武器人間のTSのレビュー・感想・評価

武器人間(2013年製作の映画)
2.6
【とある実験施設での惨劇】61点
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監督:リチャード・ラーフォースト
製作国:オランダ/アメリカ
ジャンル:ホラー
収録時間:84分
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滑稽なホラーモンスター映画といったところ。第二次世界大戦の東部戦線でのある実験施設を捉えたモキュメンタリー作品。撮影者が世に出したというよりかは、この映像が発見されて世に出回るというファウンド・フッテージ的な作りとなっており、設定としては嫌いではないです。タイトルの武器人間とは、フランケンシュタインの末裔とするマッドサイエンティストによって、機械と遺体が結合されたいわば生物兵器のことです。とある実験施設での死闘が今はじまります。

そもそも第二次世界大戦時にこんな高性能なカメラがあるわけないだろとツッコミたくなりますがそこは仕方ないです。いわゆるPOVなので映像酔いされる方がいるかもしれませんし、ジャケに書いている通りそこそこグロテスク。ただし、系統的な似ている『ムカデ人間』までには及ばないと思います。さて、その謎の施設で世にも奇妙な物体をいくつも発見する捜査隊一同。こんな状況でもよく撮影出来るなと感心するばかりですが、そのお陰で我々はこの出来事の結末まで見ることが出来ます。

肝心の武器人間たちは滑稽極まりない造形でして、顔がプロペラの武器人間には笑わされてしまいました。最早モンスター映画。しかし、こんな連中がいきなり道の曲がり角から現れたら腰を抜かすでしょう。十分ホラー要素を含んでいる作品だと感じました。

ただのフィクションだけでなく、ナチスの異常ぶりも示していて、割と斬新な作品でしたが、自分としてはちょっと物足りませんでした。POVは好きな部類になるので、やや期待していましたがもっとグロテスクでも良かったのかもしれないと思いました。高らかにR15を宣言するならば。。
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