良作。
どこの家族にも起こり得る問題。
命の問題なんて唐突に突きつけられるもの。
むしろ、テレビで流れる医療系ドキュメンタリーの方がフィクションじゃないのかと思えるほど、
この映画は普通で、良い意味で淡々と流れていく。音楽も含めて。
前編と通して狙ったお涙頂戴的なシーンも
無し。
それでも心に訴えかけられてウルっとくるトコはあるけど😂
一見すると母の病気によりバラバラだった家族が団結するっていう美談映画かな?とも思えるのだけど、決してクライマックスにむけてそこに突き進みますよーってのを全面に押し出した映画ではなかった。
お金の話のリアルさといえば、目先のお小遣い3万円をせびる次男に300万越えの借金を抱える母親。治療費の心配、長男の嫁が抱く心配。
この辺りはあるあるだろう。
そして会社絡みとはいえ、6千万のワードには「えっ?」ってなったけど、父親個人では借り換え1,200万か、ならありそうだな…戸建てだし。
って観てるこっちが経済状況の心配始めたり笑
まぁそれはさて置き、この映画が良作と思えた理由、それは俳優陣が素晴らしかったからだよねぇ。
どうしようもないダメ親父っぷりだけど憎めない、そんな役にはやっぱり長塚京三さんだったし、なにより池松壮亮くんの存在感がこの映画の良さを8割増したね。
それくらい彼は良かったと思う。