河豚川ポンズ

マイティ・ソー ダーク・ワールドの河豚川ポンズのレビュー・感想・評価

3.5
やっぱりパッとしない雷神様の続編な映画。
個人的にはクリス・ヘムズワースとナタリー・ポートマンとカット・デニングスさえ見られれば、ソーのシリーズにそれ以上のものを求めてなかったので全然大丈夫です。

アベンジャーズとしてのニューヨークでの戦いから一年経ち、ソー(クリス・ヘムズワース)は混乱した9つの世界の平定のために戦っていた。
その混乱の張本人であるロキ(トム・ヒドルストン)はアスガルドで投獄されおとなしく過ごす日々。
一方の地球はロンドン、ソーの恋人のジェーン(ナタリー・ポートマン)はソーと離れた生活が続き疎遠になっていた。
しかしそんなことも言ってられない、近づく惑星直列の影響で時空間に歪みが出始めており、ジェーンやエリック(ステラン・スカルスガルド)はその調査に追われていた。
その調査でジェーンは歪みの中に落ちてしまい、怪しげなものに触れ、体内に取り込んでしまう。
実はそれは全宇宙の誕生に関わり、強力な力を秘めるインフィニティ・ストーンの1つ、"エーテル"と呼ばれるものだった。

何となく体感では女性人気、というかトムヒのファンあたりから絶大な評価を受けている(ような気がする)この映画だけれども、自分はあまり刺さらなかった。
でもアスガルドの小型船でのチェイスとか前回よりも迫力の増したソーのハンマーアクションなど、見どころが全くなかったわけでもないので何とも言えない。
あと終盤の歪みの中を落ちながら戦うのとかも面白かった。

ただ何でかわからないけど漠然と面白くないというイメージが自分の中でくすぶり続けてる。
シリアスにもコメディにも振り切れない中途半端だからなのだろうか。
せっかく神様なんだしアクション舞台も敵も全部めちゃデカいスケールとかやればよかったのに、いつもソーとロキの兄弟話に終始してるような。
敵のマレキスもいまいち何がしたかったのか分からないから恐怖感が薄いし。
でも最後のクレジット後の映像からの続編への引きは途轍もなかったのはすごくよく覚えてる。

まあ続編の「バトルロイヤル」が申し分ない出来だった分かってる今からすればもう遠い懐かしい話ですね。