マエストロR

パッションのマエストロRのレビュー・感想・評価

パッション(2012年製作の映画)
3.5
☆概要
大手広告代理店の女上司クリスティーンと女部下イザベルの間の愛憎劇が軸。嫉妬、羨望などが複雑に絡み合い、攻撃手段も次第にエスカレートしていく。

☆みどころ
①クリスティーン(レイチェル・マクアダムス)のサイコパス振り。表向きには美人で有能なキャリア・ウーマンだが、裏では他人の弱味を握って駒の如く操ろうとする鬼畜。
②イザベル(ノオミ・ラパス)の薄幸振り。抜け駆け的に手柄を挙げてしまったばかりにクリスティーンに虐め倒され憔悴していく様が痛々しい。
③緻密に考え抜かれたイザベルの逆襲。追い詰められたからこそなのかもしれないが、可哀想な地味女と思わせておいて意外に…。
④逆襲完遂…かと思いきや、夢の中の夢の中の夢…∞といった具合に悪夢に苛まれる終盤。結局どれが真実かは観る人によって意見が別れるかもしれない。
⑤意外なところの百合要素が一層話を拗らせ、面白味が増している。

☆その他
①身近に実例がないからよくわからないが、広告代理店のイメージが悪すぎ!本当にこんな嫌な奴で溢れかえった職場なのか??
②ありとあらゆる手段の職場イジメがえげつないので、胸糞耐性がないと厳しいかもしれない。