回想シーンでご飯3杯いける

恋の紫煙2の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

恋の紫煙2(2012年製作の映画)
3.2
香港電影金像奨の最優秀脚本賞を受賞した作品の続編。前作で煙草をきっかけに同棲を始めたジーミンとチョンキウが、生活のすれ違いから別れてしまう所から物語は始まる。

ジーミンが香港から北京に転勤し、やや遅れてチョンキウも偶然同じ北京に転勤。そこで再会するものの、互いに新しい恋人との出会いがあり、2人の関係は更にややこしい事に、、、という展開。続編という事でインパクトや分かり易さよりも、2人の性格を反映した会話や、前作からの伏線に重点を置いた作りになっている。北京の街並みが凄く洗練されている事にも驚いた。前作の舞台であった香港もそうだったけど、東京に近い街並みながら、登場する人物は西洋的で、特に女性が自分の考えをはっきり表に出すのが面白い。こういうのを見ると、日本の女性が抑圧されている事をつくづく感じる(ぶりっ子がモテたり)。

前作のラストで2人が禁煙した事で、タイトルの由来であった煙草と無縁の映画になってしまったけれど、今回もしっかり楽しめた。それにしても日本では上映もDVD化も見送りってどういう事? Netflixには、既に香港で公開済みの「3」のライナップも期待したい。