Linla

再会の街でのLinlaのレビュー・感想・評価

再会の街で(2007年製作の映画)
4.1
これは秀作です!
間違い無く!

何よりもA・サンドラー!
彼のこんなセンシティブな一面!
表現者としての彼を見せられて
それだけでも感動してしまったー

げっそり痩せてこけて、ロン毛、
ヘッドフォンが放せない様、
若き頃のディランみたいな何とも心揺るがされる一面を見せられて
終始感動しきり!

しかも彼の精神を保つものは
B・スプリングスティーンのLP
ザ・リバー!
冒頭のG・ナッシュや
プリテンダースの曲の使われ方が
鳥肌通り越してイボる!ツボる!

911で家族を失った男サンドラー

時を経ても現実と向き合えず、
そんな彼と
学生時代のルームメートが再会。
エリート歯科医である彼は
危なっかしいサンドラーを放っておけず、とことん付き合う。

周りの思いやりにも支えられつつ
でも、、、
失ってしまったものが大きさ
生きる意味に何の理由も持たない
そんなサンドラー。

現実逃避のあまり
結婚前の学生の頃、そして
あまりに過去過ぎるけど
子供っぽさに生きるしかない、
そんなサンドラーの気持ちが
伝わり過ぎて、、、

人は極限までの現実逃避に陥ると
子供みたいになるしかないのだな~とわかる。

どうしようもなく扱えなく、
でも、わかってあげたい存在。
彼と向き合う事で
自分が気づく自分自身、歯医者。
何だっけ?この人?多分
有名なアクターだと思うのだが
それぞれの人としての生きざまか
とても、とにかく響くのです!

変な女が出てきて
ラストのオチは
無理クリ感強めなのが、う~ん
だけどとにかくこれぞアメリカ!
音楽のチョイス、センス!
ありきかもだけど~

久しぶりに
発掘したぞ~な気分な作品でした
Linla

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