ニューヨークで歯科医として成功したアラン。ある日偶然学生時代の友人であるチャーリーと再会。911のテロで最愛の妻子を失って、廃人同然となったまま日々を過ごす彼を救おうとするヒューマンドラマ。
主演2人の熱演にやられました。
普段はコメディ俳優のイメージが強いアダム・サンドラー。70年代のボブ・ディランかと思うくらいボサボサでヨレヨレの佇まいで、音楽とゲームで現実逃避する姿は、今までの彼とは全く違う役柄。彼の実力を存分に見せてもらった気がしますね。
そんな彼を救おうとするアラン役のドン・チードルも安定の良い演技でした。チャーリーと行動を共にする内に、自分自身も前向きに変わっていく様子が大きなプラス要素。
実力派である俳優陣の力が大きい作品でしたが、ただリヴ・タイラーがカウンセラーというのはちょっと違うような気がしたのは、ここだけの話。笑
テロ遺族の再生の物語でもあるし、男同士の友情の作品でもある。音楽も名曲の数々が物語を彩り、とても心に染み入る作品でした。