友

再会の街での友のレビュー・感想・評価

再会の街で(2007年製作の映画)
3.8
同じ喪失でも悲しみの量は人それぞれ違うんだって事を教えてくれる映画。

9.11のテロで愛する家族全てを失くして
悲しみの量が多過ぎて忘れないと生きれないチャーリーと
その不幸は知っていてもどれだけ彼が苦しんでるかわからないまま友として彼を何とか救いたいと思うアラン。

正直、最初はよくある話だなと思った。
突然家族や大切な人を失った人は「忘れたくても忘れられない」とよく言う。
彼の心は全てを失った瞬間耐えられず忘れた自分を作った。
そうやって生き延びた。
そりゃそうだって思った。
それが防衛本能なんだそうだ。

それなのに周りは悲しみを思い出せ、もっと喪失を実感しようと勧めてくる。
あなたのためだと言って。
もしくは悲しむべきだと言って。
忘れるなんて薄情過ぎると。

チャーリーがすぐ精神科医だと見抜くシーンは、確かにイライラした。
会話のようでずっと質問してて
何が好き?どっちが好き?どうして好き?
どう感じる?何でそう感じる?と穏やかに質問責めをする。
グッドウィルハンティングとは大違い。
アランも途中でそれがチャーリーを追い詰めている事に気付く。

どうして自分と同じように悲しむべきだって思う人が多いのだろう。
同じ心なんて1つも無いのに。
チャーリーが夫婦に向かって話した悲しみの大きさに思わず泣けた。

どうしてこの話を映画にしようとしたのか伝わり辛いけど見てよかった。
男友達感が羨ましい。友達って大事。