Kohtaro

サプライズのKohtaroのレビュー・感想・評価

サプライズ(2011年製作の映画)
-
アダム・ウィンガード監督作品なので見てみました。アダム・ウィンガードは現在ハリウッドでとても成功している方で、制作作品の予算がどんどん大きくなっていっています。この作品の後、ハリウッド版『Death Note/デスノート』を手がけ、2020年に公開予定のキングコング対ゴジラの監督にも決定されています。

そんな前情報を仕入れていたので少し期待値高めでこの映画を見たのですが、これはそれに答えてくれるような完成度でした。一言で言うなればそれは演出に尽きると思います。

劇中何回も似たようなことが起きて観客を怖がらせるのに、音楽の合わせ方だったり事件の起きるシチュエーションだったり細かい部分を器用に変え、映画に中だるみが一切無いように感じました。

アダム・ウィンガード監督作品はハリウッド版デスノートを先に見ていたので、この映画後半の音楽の入れ方などはデスノートにも似ているところがあり、監督の演出手法もこのころから確立されていたのだなと実感することができました。

この映画は舞台が狭いホラー映画であるため、予算もそんなに多くかかっていないと思います。それでも一切のチープさを感じなかったのも凄さを感じました。

また、終わり方がすごくしっかりしているのも見ていて最後爽快でした。

しかし全てが全て絶賛というわけではなく若干の不満もありました。そのことに関してはネタバレになるのでコメントで書かせてもらいます。

多くを書いてきましたが、この映画の何より驚くべきことはこの映画が作られた時アダム・ウィンガード監督は28歳だったということです。これからの彼の作品を追うのが楽しみです。
Kohtaro

Kohtaro