金正恩

her/世界でひとつの彼女の金正恩のレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
5.0
「恋愛とは社会的に受容された狂気よ。」主人公の友人エイミーの言葉だ。これがこの作品の大部分を言い表していると思う。主人公たちの恋愛は、傍から見れば狂気的で、ともす
れば滑稽にも見えるが、主人公たち、周りの友人らには受容されていて、立派な恋愛だ。心を揺さぶられるラブストーリーは久しぶりだ。主人公の手紙代筆者という設定も良い伏線となっている。
終盤の哲学論争のあたりから理解が怪しくなってきたが、それ以外は分かりやすい脚本だった。あと、カタリナ島のサマンサへのサプライズが結局明かされないままなのはミスなのか、理解力不足なのか。
構想としてはよくある古典的なSFだが、映像美や演出の上手さ、テンポのよい展開などが組み合わされてすばらしい作品となっている。間違いなく2013年でも最高の作品のひとつだ。
金正恩

金正恩