Hailey

her/世界でひとつの彼女のHaileyのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.2
街中で電話の相手に向かってハンズフリーで話している人がもはや珍しくないこの世の中では、ファンタジーとも言い切れない作品。物理的に存在しないことがいかに問題かを映し出そうとした結果、逆に、人間関係において精神的触れ合いがどれだけ重要かわかる。スカーレット・ヨハンソンは声だけなのに実体が見えてくるくらい「人間らしい」。後半のセオドアの動揺は少し異常な執着心と依存を感じた。サマンサが人間だったとしたら、連絡が取れなくなってあそこまで動揺しても理解できるけど、OSに対してあの慌て具合は正直怖い。ライティングが柔らかくて好き。
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