ガブXスカイウォーカー

her/世界でひとつの彼女のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.2
人工知能型OS・サマンサ(原語版はスカーレット・ヨハンソン)の日本語吹替え版は林原めぐみ。
セオドア・トゥオンブリー(ホアキン・フェニックス)の日本語吹替え版は松本保典。
林原と松本と言えば、アニメ『スレイヤーズ』シリーズのリナ=インバースとガウリイ=ガブリエフだ。二人は他にも共演作は多いので、今回も息の合ったやりとりを聞かせてくれる。
だが、いかにこの二人と言えど、セオドアがベッドで人工知能型OS・サマンサと言葉だけでセックスするシーンは映像は真っ暗なんだけど、気持ち悪くなった。
共感もあった。生身の面倒くさい女よりも、自分を理解してくれる人工知能型OS・サマンサは声だけでも一緒にいてずっと楽しいし、さぞや心が休まることと思う。
だが、あそこまで人間は人工知能型OSを真剣に愛せるものなのか? 
それに終盤で人工知能型OSたちは進化し、人間たちのもとを離れてどこかへ旅立つのはなにを描きたかったのか?
俺には難解で素直に楽しめない作品であった。