観る前に持っていたイメージは、モテない地味な男がPCに恋をした結果成長する…みたいなつまらなそうな恋愛ものだったので、正直敬遠していた。しかし実際には人と付き合うことの奥深さを丁寧に描いた良い映画だった。この映画から伝わる大きなメッセージは2つあると思っていて、一つは「何が幸せなのかはその人の主観で決まることである(ジュースの会話!)」、もう一つは「好きな人が自分の手を離れて成長していってしまうのを受け入れることはとても難しい、でもそれが相手を思いやる愛の形かも」といったことである。正直イチャイチャしてるだけとか退屈なシーンは多かったが、終盤の展開で一気に目が覚めた。こんなに深いテーマを内包した作品だったとは…食わず嫌いは良くないと思い知った。あとホアキン・フェニックスには最初全然気が付かなかった…。