さすらい農場

her/世界でひとつの彼女のさすらい農場のレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.9
A.Iに恋をする男
完璧にリアルな[人格]が有れば可能かも?
人の心と向き合うのに疲れた時は、優しく語りかけてくれるA.Iの言葉は心地よいことだろう。
肉体的な快感を求めなければ…
(A.Iがそれを求めたら絶対ウソ)
情報の共有や対話が成立するなら
[良い関係]は築けるだろう。
(実際には[システム]をどこまで信頼できるか疑わしいけど。)
(最初の設定で声の希望を[男性]にしてたら、全く違った関係になったはず🫢)

生身の心と心の対話は人を疲れさせる。
人は豹変するし、感情をぶつけてくる。
しかし、傷つけ合う事から成長できる関係もある。

自分との対話で進化したA.Iとの関係は、自分自身または自分の子どもと対話しているのと似ているかもしれない。
たとえ虚構であろうと
真摯に向き合うべきだとも思える。
対話に価値を与えるのは、自分自身なのだ。
内省的で感慨深いSFでした。

ただ、私にはこの映画のような体験は出来ないだろう。
だってSiriとの対話も成立しないから…