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her/世界でひとつの彼女のCUのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.2
ルーニー・マーラ目当てで、全然期待しないで観たのだけど、とんでもなく面白かった!ホアキン・フェニックスの演技が最高でした。

ストーリーは主人公のセオドアが人工知能型OSのサマンサと恋に落ちるシンプルな内容。

しかし、人間と人工知能が恋愛するには、やはりいろいろな問題が生じるわけで、最終的にセオドアはそれを乗り越えることはできないのです。

その1つが独占欲の問題。何千人と同時に会話できる人工知能を独占することは出来ず、さらには肉体をもたない彼女を独り占めすることは不可能なわけで、セオドアはそれに気付いて落胆する。

そして予想通り、サマンサの恋人は自分だけではないのであります。「人工知能と人間は違うから」とサマンサは言いますが、確かに人間であるセオドアには理解することができない。関係が深まれば深まるほど、人工知能との恋愛は切なさを増してゆくのであります。

これは我々が肉体を持つ意味や、肉体無しで恋愛関係は成立するかといったことを考えずにはいられない問題です。また、独占欲無しの恋愛が存在するのかどうかということも。

ちなみに、この映画だったかなあ。ホアキン・フェニックスとルーニー・マーラが出会って、付き合うようになった作品は。現在、ルーニーはホアキンとの子供を妊娠中。無事出産して欲しいです。
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