ぺっこり180度

her/世界でひとつの彼女のぺっこり180度のレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.3
aiと、悩める中年男性の恋愛物語風近未来SF?!

絶妙な暖色系と、アースカラーを多用した画面が終始美しい。
ゼリー菓子のようなきらめく夜景も美しい。

ストーリーは、aiと主人公の関係をメインに描かれているけれど
人対人でも本質は変わらないですよね。

人生の一時期は
お互いをとてつもなく必要としていたとしても、
それぞれが変化していく存在である以上
その思いは続かない事もある。

成長(変化)速度のズレで互いの価値観が離れてしまうのは仕方ない事だし、そうなると関係を続けられなくなるのもよくあること。
気づかない振りをし続けるには、人生は微妙に長いもので。
過去に感謝し前に踏み出すのもまた、良し、と。

ただ、本作。
本質的な事を問いかける、面白いテーマを描いた作品なのだけど、今ひとつのめり込んで観ることはできなかった。
主人公にあんまり共感できなかったからかもしれない。

写真代わりの音楽は美しかった。

2人(?)のHシーンは、「これ、声だけ撮ってるんだ」と思うと急に滑稽さが出てきて何か役者さんが気の毒になった。