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female フィーメイルのRandBのレビュー・感想・評価

female フィーメイル(2005年製作の映画)
2.5
オムニバス映画にハマっており、鑑賞。

堤幸彦や、行定勲、岩井俊二といった名だたる監督が参加していたオムニバス映画『Jam Films』シリーズのスピンオフ。(もしくは4作目とも呼ばれる。)
R-18指定で描く大人向けの短編集。

というわけで、ここからは各作品のあらすじと感想。


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『桃』
監督:篠原哲雄
出演:長谷川京子、池内博之
原作:姫野カオル子
☆×3.0
ある人物の死をきっかけに再会する二人の男女の物語。

ヌードNGのためなのか長谷川京子は全く脱がないものの、彼女の若い頃を演じた女優が体を張っていたので良しとする。笑
ちなみに長谷川さんは、桃を"べちょべちょ"にしながら喰らうのですが、人によっては下品に感じるかもしれません...。

『太陽の見える場所まで』
監督:廣木隆一
出演:大塚ちひろ、片桐はいり
原作:室井佑月
☆×2.5
ホステスが乗ったタクシーに、包丁を持った女強盗がやってくるが...。女性三人の会話劇。

「片桐はいりやん...。」っていう驚きと、まさかまさかの〇オチに唖然でした。

『夜の舌先』
監督:松尾スズキ
出演:高岡早紀、近藤公園
原作:唯川恵
☆×2.5
気になる男性の髪の毛を抜き取り、香炉に入れることで、彼との行為を妄想する女性の物語。

赤、青、緑、のセピア色が印象的な作品。ラストシーンに至るまで画面の色調の遊びが楽しい作品ではあった。
が、特に惹かれるものはなかった...。笑

『女神のかかと』
監督:西川美和
出演:大塚寧々、森田直幸
原作:乃南アサ
☆×3.3
恋人の家にやってきた小学生の男の子。
しかし、彼はそのお母さんに惹かれてしまう...。

大塚寧々が激エロでした。小学生と若い主婦といふ純粋さゆえに生まれる官能さは中々良かったです。宿題をやらなければならないのに、彼女のお母さんが気になってしまう主人公の姿を見ている内に、「勉強とエロは永遠の二項対立だなぁ~」という真理に気づいてしまいました...。笑

『玉虫』
監督:塚本晋也
出演:加瀬亮、石田えり、小林薫
原作:小池真理子
☆×3.0
老人の愛人である女性。
彼女は老人から、若い男を紹介され...。

塚本監督で唯一観た過去作『双生児』に似た独特の世界観だった。(江戸~大正あたりの日本のような...。)
若き日の石田えりさんが出演した『遠雷』で体を張っていたイメージはあったが、まさか年を取っても、ここまで体を張っているとは...。
加瀬さんのファンは彼の濡れ場のために観てもいいかも...。
挑戦作と呼ぶほかない物語は、それまでの時代設定をも崩壊させる衝撃のラストシーンにたどり着くわけだが、全く持って意味が分からなかった。誰か解説してくれ。笑

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余談にはなるが、この作品、OPとEDに謎のダンス映像が流れるのだが、そのシーンの品のなさがすごかった...。絶対、これいらんかったやろ。笑
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