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もらとりあむタマ子のcherryのレビュー・感想・評価

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)
3.5
だらだらした日常がすごく良かった。朝起きて、レンジで親が作ったご飯温めて食べて、テレビから聞こえてくる音を聞きながら漫画を読んで、読むのに疲れたら寝る。
そんな生活がそのまま飾ることなく今作にはあって、そこが良かった。

前田敦子の自然体の演技が素敵で、台詞は少ないものの、父親に向ける表情や行動から、彼女の感情がしっかり表れていた。
家に寄生中の彼女は変に堂々としていて、その姿が清々しくてなんだかかっこよく、そして最後まで楽しんで観ることができた。

またいつもは何も気にしていないようなのに、父親の再婚の話に動揺し、自分の居場所が無くなると焦る姿は可愛らしかった。
タマ子の色んな行動を見ているうちに、彼女の良さがだんだんとわかってきて、父親が黙ってタマ子を受け入れているのもわかる気がした。
ぐうたらする心地よさが伝わって来るのも良かったし、愛くるしく、可愛らしい行動から彼女を応援したくなるような映画だった。
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