まずこの邦題センスがどうかしてると思わなくもないけど、そんなタイトルに見事釣られてしまったんだからしょうがない。
このふざけたタイトルとは裏腹に、中身はグロも笑いもガキんちょのロマンスもたらふく盛り込んだ良く出来たホラーで面白かったです。
主人公トミーの幼少期、友人達を集めた誕生日パーティーに仕事として招かれたピエロが、子供達の悪ふざけのせいで目から包丁が貫通して死んでしまう。
それから数年後、ティーンエイジャーに成長した子供達の前にピエロが蘇って復讐をしにくるという分かりやすい話。
このピエロもクソガキ達も、初っ端からいけ好かない奴らばかりで、正直どっちが勝っても負けても面白い。
ピエロは仕事直前に一発かまして、依頼主の母親にも口は悪いし、仕事に対する態度が完璧にダメ人間。
かたやクソガキ達もそんなピエロに見合う生意気な奴らが大集合で、イタズラ心という割には度が過ぎているから、もうこれはどっちもどっち。
でも主人公のトミーは包丁ブッ刺さったピエロから唯一逃げず、お墓にも行くし、成長してもなおピエロの悪夢に囚われて病んでいるので、一番まともにこの出来事に向き合っていて、その点で感情移入させちゃう作りが流石。
んでまたピエロの復讐殺戮がなかなかバリエーション豊富で、特にスキャナーズばりの顔面破裂がなかなか見物（この時の顔がこれまた凄くいい）
あまりにも簡単に耳とか腕とかポコポコ取れちゃうなぁとも思ったけど、それも勢いがあって良かったかも。あんまりここをジワジワやられると途端に自分の苦手な雰囲気になっちゃうので…。
ピエロも最初は華のないクソ野郎って感じだったのに、蘇ってからは途端にキャラが開花してて良かったです。
あのいじめっ子カップルの時なんか、もはや「やったれ！」って思っちゃったもん。
あと三輪車で追いかけて疲れちゃうとことかちょっと可愛かったし。
可愛いと言えば成長したヒロイン役の女の子が可愛くてめっちゃ好みでした。
ただ映画の内容と関係ないところで言うと、無駄なボカしが多くてすっごい萎えた。
何で腕の断面は良くて、脳みそはボカすのか…前半のおち〇ち〇なんてあれ絶対原型ないでしょ…。
こういうジャンルでボカしとか要らないよー、ほんとに。
