TAK44マグナム

ロスト・ボディのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)
3.5
スペイン産のスリラー映画。
所謂どんでん返しが楽しめる系で、評判も上々って事でhuluにも入っているし、鑑賞。

製薬会社のオーナーであるマイカと結婚したアレックスでしたが、財産や社長という地位を得ても、結婚によって自由を失っていました。
そこへ現れたのがカルラという若い美人さん。
財産を失わずに何とかマイカと別れたい自分勝手なアレックスでしたが、ある日、マイカが心臓発作で死んでしまうんですね。
密かにカルラと逢瀬していたアレックスの元に警察からの電話があり、なんとマイカの死体が安置所から忽然と消えたというではないですか。
警備員も何かを目撃したらしく、酷く慌てて安置所から逃げ出したところを車にはねられて重体に。
一体、深夜の遺体安置所で何が起きたというのか・・・?
事件を担当する警部は、アレックスを怪しいとにらみ、彼の身柄を拘束、謎を解明するために捜査が始まるのですが・・・

死んでいるはずのマイカが実は生きているのかもしれない。
それを匂わす数々の裏工作が次第に浮かび上がってきて、アレックスを段々と追い詰めてゆく筋書きとなっております。
序盤では何が何だかよくわからなかった状況も、回想シーンを何度もはさむことで次第に整理され、事の真相が露わになってゆくんですね。

散りばめられた伏線とその回収がスマートで、最終的に明かされる衝撃の真相に、「だまされた!」と快感を得る方もきっと多いだろうと思います。
なんですけど・・・

うーん、ごめんなさい。気持ちよくだまされたかったのですが、大体のところは黒幕が謎解きをする前に分かってしまいました(汗)。
「これって、実はこいつが仕組んでんじゃね?」と思ったら、なんだか絡んだ糸がパッとほぐれちゃったというか・・・
〇〇が〇〇を失った時のことを回想しだしたところで、「多分、こういうことなんだろうな」と、ラストで判明する真相とほぼ一緒の答えが頭に浮かんでしまったんですね。
〇〇に〇〇〇がいて、回想が10年前の事だったんで、「あー、〇〇〇が〇〇〇の正体なんだ」っていうのも当たってしまって、要するに登場人物が限られているので、「筋書きの設計図」が透けて見えてしまうと同時に人物の相関も露呈してしまうという・・・。

なので、思ったより楽しめませんでした。むう、残念!

ただ、こういった映画としては本当によく出来ていて、次々と意外な展開に転がるし、事件のアウトラインは早々につかめても真相には中々辿り着けないように巧く誘導してくれる優れた脚本だと思います。
しかしながら、解剖で検知されない薬だの、何の痕跡も残さずに短時間で部屋の荷物を処分して空部屋にするだの、と都合の良すぎる設定も散見されますが・・・。

スペイン映画なので役者さんは全然知らない人ばかりでしたが、みなさん達者で、特にマイカとカルラ役の女優さんは良かった。
マイカの、「死んでもなお生き続けて復讐しようとしそうな女の情念と恐ろしさ」が伝わってきましたし、一方のカルラは、やたらと美人さんで尚且つオッパイまでみせてくれて最高でした。

また、遺体安置所が舞台ということもあって、オカルトめいた陰鬱な雰囲気がジトジトした緊張感を映像に染みこませているかのようでした。

それにしても、トイレに捨てた紙屑をいくら流れなかったからといって口にいれて食べるとは、絶対に自分だったら出来ませんね(苦笑)!


huluにて