Azuという名のブシェミ夫人

ロスト・ボディのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)
4.0
死体安置所からマイカ・ビジャベルデという女性の遺体が消える。
その事件当夜の警備員は何かを目撃してパニックを起こし、車にはねられ意識不明の状態。
遺体の行方は?一体何が起こったのか。
そして、マイカの夫アレックスの周囲で次々と不可解な現象が起こり始める・・・。

わぁーこれ好き!
勝手にホラーかと思って見始めたんだけど、なかなかスリリングな良作サスペンス。
スペイン映画なのかぁ。ハリウッドものとは違った独特な不穏さというか不気味さがありますね。

警察の捜査が進むと共に明らかになる事件の要点と、アレックスの回想による消えた妻マイカの人間性など、小出しにされていく情報にグイグイ引き込まれる。
事件の行きつく先の予想が余りにも多岐に渡るために、あれでもない、いいやこれでもないと振り回されるけど、ストレスを感じないのはテンポがいいからかな。
回想したり、場面転換が適度に入るので飽きずにハラハラドキドキ出来た。
未見の方は絶対事前に調べたりせずにご覧になってくださいね。

失われたのは体?
いいえ、きっと失くしたのは心のほう。