さよなら種田

ロスト・ボディのさよなら種田のレビュー・感想・評価

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)
3.5
ジャケットすらも仕掛け。

あ、ら、す、じ
死体安置所の警備員が道路に飛び出し事故に遭う。
事故を調べた所、死体安置所からマイカという女性の死体が無くなっている事がわかり
その旦那を事情聴取し死体を盗んだ犯人を捜すお話。


早すぎる展開。
序盤からこれでもかと秘密を暴露していく展開は
観客がいくら考えてもこのラストは暴けないぞと言っているかのよう。

一体誰が死体を盗んだのか、何のために盗んだのかという考察をしている途中からの
旦那の回想と行動。
それにより考察の方向がまた変わっていく展開。

通常のサスペンスとは違い加害者側の視点で物語が進む脚本。

旦那の回想では
マイカの生前が描かれており、彼女が
リアルな嘘をつき彼を困らせるシーンが何度も。
明らかにマイカにも秘密があり何か仕掛けているかのような描写。

マイカは生きているのか。
死んでいるのか。
誰が死体を盗んだのか。
何のために盗んだのか。
警備員は何を見て逃げ出したのか。
旦那の周りで起こる出来事は誰によるものか。

あれ、これ幽霊出る映画?

あらゆる謎がありどうしてもラストを
考えてしまう映画。

騙される方も多いかとは思うが
残念ながら私は勘が当たってしまった。

どーしても必要のない様に感じる描写があり
それがやはり伏線の為だけの描写となってしまっている。

あとあまりにも旦那が馬鹿すぎる。
便器の中に落とした手紙を取って食べたり、、
バレバレな嘘をついたり、無駄に隠したり。


脚本は見事でラストもよく考えられているが、過程が緻密でない。

観客を騙すために作られた映画という印象がある。
作り手が笑みを浮かべているのが見える。
さよなら種田

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