素晴らしいドキュメンタリーだった。
欧文フォントの王様、ヘルベチカを中心に、50年代から現在に至るまでの欧米のデザインの歩みがわかる。デジタル化とともにパソコンの歴史にも深く関わるので、情報量多くて何回見ても違う角度から見られる。
ヘルベチカの功罪が功多めで語られるけれど、熱狂してるところから急に距離を感じるコメントや感想があってよい。
ヘルベチカが支えた時代で、ヘルベチカを支えた時代があるのね、文字って思いの外我々の深層心理を握ってる。
欧米のデザイン系の人々を見て、日本のフォント好き達の吉祥寺っぽいあのゆるふわな(声小さくて優しい感じ)雰囲気とは全然違う自立心を感じた。それがいいとは思わないけど。
ゆるふわな感じの根が育ちの良さによるものなら、平安時代の貴族がかなを生み出したようなハイソな感じなのかね。日本は。