桃子

恐怖ノ黒洋館の桃子のレビュー・感想・評価

恐怖ノ黒洋館(2012年製作の映画)
1.0
「雰囲気映画」

私は見ていないのだが、「恐怖ノ黒電話」という面白いホラー映画があって、それを見た人が思わず「じゃあ、これも見てみよう」とトラップにかかったパターンが多かったとか。あと、短い予告編を見て、面白そうだなと思ったパターン。両方とも、見事にひっかかってしまったようだ。私は黒電話も見ていなかったし予告編も見ていなかった。どんなB級ホラーなのか見極めようと見始めて数分で驚いた。なにこれ。ただの雰囲気映画だわ(^_^;)
それでも、ラストでどんでん返しとか想定外のオチとかあるのかと少し期待しながら見続けた。悪い予感は大当たりで、やっぱり中身がすっからかんのホラーだった。
“雰囲気”というのは、ホラーによく出てくるおどろおどろしげな調度品やアイテムが屋敷内にこれでもかと並べられていて、見る者を威圧的にする空気である。でも、ホラーに限らず、映画というのは最低でも起承転結がないと見ていて居心地が悪い。なに?いつ?なぜ?どこ?etcのクエッションマークが脳内に点灯し始めると、映画の選択を間違えたなあとガックリきてしまう。やっちまったな、と。
びっくりしたのは、ヴァネッサ・レッドグレーブが出演していること。なんでオファーを受けたんだ?これが一番の謎かもしれない。
レビューを書くにあたって、初めて予告編を見てみたのだが、実に上手く出来ている。私でも見ようと思うに決まっている。よくあるんだよねえ、本編より予告編の方が100倍面白いホラー映画って…
これは見ると大損する。時間と集中力の無駄遣いだった。
桃子

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