踊る猫

インターステラーの踊る猫のレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.3
これはまた厄介な映画を観たものだ……語れるところから語っていこうか。『インセプション』でも印象的だった雪原のシーンが美しい。ああいう現実なのに幻想的な場面を撮らせたらクリストファー・ノーランの手腕は冴えることが分かり、それが収穫だった。肝腎のストーリーなのだけれど、私が SF に関して疎いというところを抜きにしてもやや強引なストーリーテリングが目につく。いや、これ以上ヴォリュームを増やすことは無理なんだけれど例えばアメリアとクーパーの間の微妙な関係(つまり「愛」では?)をもう少し描いていたら、とも思う。感動的なオチであるのは確かなのだけれど、そこへの持って行き方もどうもなあ……と。悪い映画ではない。ただ素直に「愛してる」とも言えないのだった。このあたりでもやもやしている。
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