映像美、シナリオ、音楽、映画として必要なもの全てが揃っているので星5つ。
ただ、長い!大変長い!
数々の美しい映像バーン!なシーン削ったら2時間くらいに減るんじゃねえかと思うんですが、それでも素晴らしいので許す…となる名映画。
ハリウッド映画らしく『個人の怒り』が行動の原動力なところが面白いと思うし、エンタメ映画として大ヒットした理由な気がする。
ディラン・トマスの詩の引用にもあるように、あらゆる理不尽に立ち向かう原動力を持ち、穏やかな終焉は望まずに抗え、と。
クーパーの行動の原理は全てここに詰まっており、ハリウッド映画の主人公らしい世界を救う英雄の姿を示している。
久々に鑑賞して、『アルマゲドン』や『インディペンデンス・ディ』のような、ムキムキに力強いエンタメをノーランも撮りたかったのかなぁと思ったりしました。