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インターステラーのtakatoのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
2.0
 「君の名」を見てる時と同じ感慨があった。即ち、ノレねぇ…!。全然乗ってないのに物語というジェットコースター走り出しちゃった感じ。

 正直みんなこういう映画好きねぇ…。映像が綺麗な感じで、ちょっと冷静になるとどうなの?って疑問なSFで、結局解決は「愛」という安易な作品。とにかく物語にもキャラにも乗れないからどうでもいい…という状態に。

 ストーリーとしては、前提状態である地球が死滅寸前という物凄い状況であるはずなのに実感が伴わない。理由が描かれないのはまだ良いとして、「トゥモローワールド」みたいに行き詰まりの世界という象徴としても描き込みが足りない。だから主人公が家族を置いても行かなきゃならぬ!という決意が伝わってこない。そのうえ、解決方法が輪をかけてありえねぇ~というやつなのはどうかと。

 そんなんだから見てる内にドンドン疑問と不満が募る。なんでこのずっと訓練してもいない主人公が世界を救う仕事に選ばれんの?とか、なんで登場人物たちアホばっかりなの?とか、かと思ったら急にトンデモ天才ぶりを発揮してアホか!とか、この方程式を解けると世界が救えるってのがイマイチわからんとか、もう山ほど?マークが出てきて話に集中するどころじゃない。あ、そういえば「ダークナイトライジング」という同じような映画遭ったような…。

 さらに泣かしとしてSFを使うこと自体は大好きだけど、上手くねぇ…。ウラシマ効果の話なんて遥か昔に「トップをねらえ!」でもっと燃える感じで上手くやっとるは!。しかも主役のマコノヒーがとにかく泣く。もうグチャグチャになって泣く。あのさぁ…、お前が先に泣いてどうすんのかと。客を泣かせるのに、映画の中の人物が登場人物がこっち以上にグズグズ泣いてどうんすんのか。まず、こういう展開はクライマックスのほうにとっとくべきだし。さらに、多少ならいいけど、作中人物が泣いてます!だから泣いてくださいみたいな演出はアホすぎる。マットディモンのキャラにはもう呆れて言うこともねぇ…。

 そしてラスト。もうトンデモ過ぎる…。天才とかそういうレベルじゃ
ねぇから!。「トップをねらえ!」では大嘘を通すのに大嘘の世界を構築するのが見事だったし、キャラが魅力的だったから大嘘が目立たなかった。こっちは中途半端にリアリズムな上にキャラが弱いから、もう大嘘が目立って目立って…。
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