安堵霊タラコフスキー

インターステラーの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
3.0
なんか異様に評価が高いけど、はっきり言って自分にはそこまで良いとは思えない。

宇宙空間の表現は不可思議なものがあって結構良かったけど、主人公の子供らを成長させる為の設定としか思えない時の進みが早い惑星とか、映画を盛り上げる為に無理矢理主人公を窮地に立たせたとしか思えない中盤以降の展開とか、御都合主義を感じさせる点が散見されて萎えてしまった。

特に後に火星でサバイバルする人が急にトチ狂って阿呆な行動起こす展開には、ピクサー作品同様明確な障害を作らないと作劇できない商業主義映画の欠点がモロに出たようで、堅苦しい理論やテーマでも結局は儲ける為の物語が大事なんだなと失望した。

色々作り込まれていることは同意するけど、作り込んだからこそそこで消費した金を回収しようと物語に安牌を置かないといけない、商業映画故の欠点や限界みたいなものも同時に感じる作品だったけれども、そういうことを気にせず純粋にただ提示された物語に没頭できる人がある意味羨ましくも思う。