彩

インターステラーの彩のレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.9
All you need is love
この映画はいわゆる“SF”と呼ばれるジャンルだが、実はラブストーリーである。そしてさらに言えば“SF”でない。理由は2つある。
•この映画の企画は物理学者キップ・ソーンによって作られたそうだ。彼は重力波の研究でノーベル物理学賞を受賞し、この映画のテーマそして重要人物。その重力波と、未来に直面する疫病や飢餓をコネクトしている。そう、この映画はサイエンスフィクションではなく、最新科学を使ったノンフィクションである。これは我々への警告なのである。
•この映画の結論として、ラザロ計画はエドマンズ博士の惑星に行くことが正しい答えだったが、ここで言いたかったことは、劇中でアメリアが言った「愛は人間が発明したものではない。愛は観察途中のもので、愛によって銀河を超えて引き寄せられる。愛こそ未知である」ということ。またこのことが、ジョセフとマーフィーの親子愛にも言える。
これらの点からこの映画はSFではなくラブストーリーと言えるのではないか。

しかし、科学に疎すぎる私にとってこの映画はとても難しく、正直まだ完全に理解できていない。しかしこれはノーラン監督作品の特徴、情報過多の説明不足も私を混乱させているのだろう。
確かにノーラン監督は賛否両論あるらしいが、私にここまで興味を持たせてくれた。 もしかしたら地球も人類が以前に移り変えた惑星なのかもしれない。と思うと、もしかしたら、私たちが習った歴史は誰かが作った虚偽なものなのか?、、とか笑
また、マーフィーを見て、幼い頃から科学に興味を持ち、自ら学ぼうとするような姿勢に、一般的な日本の若者の“無関心さ”に、何故か焦りを感じてしまった。この“常識”が通じなくなる今こそ、何でもかんでも信じるのではなく、自ら考えるべきではないか。この160分は私にそう教えてくれました。そりゃみんなのベストムービーやわ。切実に映画館で見たかった。
引用:フィルマガ
彩