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インターステラーのギルドのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.9
SF映画だけど、ものすごくハードで正統派なSFでありながらも"家族への愛"を通じた人間賛歌を押し出したエモーショナルで熱い映画でした。

(1)SF映画で何気なく使われる手段を科学的根拠によって信憑性の高い世界観を構築したところ、(2)キューブリック監督「2001年宇宙の旅」を彷彿させる圧倒的な映像美、(3)科学の力を駆使しつつ最終的には「人間の愛」という推進力で守り抜くドラマが魅力的で素晴らしいポイントだと思います!
ストーリー構成もドラマが存在し、理論と現実のギャップや敵も含めた生々しい人間描写が良い味を出していて、それらを含めて3時間近くあった作品だけど全編通じて興味深かったです。

 もう一つ、この映画で凄いなと思ったのが「2001年宇宙の旅」へのオマージュと奥行きを与えた構成です。
インターステラーにも「モノリス」のような存在があるが、それらを介して人間の進化を促すのではなくてチャンスを与えて人間の力で進化を遂げるところがもう最高です!そこには家族への愛が存在し、科学的な現象の奥深くには物凄く熱いハートが存在するのが素晴らしいです。


 個人的には「メッセージ」に並んで最も素晴らしい映画の1つになった傑作だと思います。
「メッセージ」が言語の習得・時間の非連続性を通じた、苦難を受け入れる愛への価値の重みを伝えるヒューマンドラマ映画だとすると
「インターステラー」は時・次元の超越を通じた愛する人を守るヒューマンドラマ映画でもあり、「2001年宇宙の旅」のオマージュと人間の力で更なる進化を遂げたアンサームービーだと強く感じました。
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