カミワザ

インターステラーのカミワザのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.4
異常気象による環境破壊・食料の枯渇。地球の寿命は尽きかけていた。
新たに居住可能な惑星を探す人類の存続をかけたミッションを遂行する。

今作もそうですが、ノーラン監督が描く物語はほんと難解。
ただ、その発想とアイディアには明らかに他には無い突出した物であり、今回も流石!と唸ってしまう。

なお難解な今作を理解するため押さえてほしいポイントは以下3点。

■ラザロ計画(プランA)の最終目的は人類を他の惑星へ移住させる事ですが、その前段として巨大なコロニーを建造して人類を宇宙へ打ち上げなければならない。
なお別に用意されているプランBも物語の進行とても重要に関わっています。

■巨大なコロニーを打ち上げるには、重力をコントロールする方程式を完成させなければならないが、その式は解けていない。

■ブラックホールの超重力が、宇宙での滞在時間を遅くし、地球時間は大きく先に進行する。

上記で物語の状況はつかめるとは思いますが、それでも現代宇宙論や、最新科学がてんこ盛りで難しい。
そして、ブラックホールの影響で、地球時間がどんどん進行していく事と、宇宙での難解なミッションを交互に描く、その物語も複雑に進行していくが、理解するとほんと上手く作られている事に感心できます。

ただ結末は強引な感じが否めなく・・・
「All You Need Is Love」これだけで全てを解決させたような決着には、ん?ん?どーしてそうなったの??と、頭の【?】が離れません。
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