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インターステラーのSALTのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.3
ノーランの作品はTenet、インセプション、メメントを観たことがある。この作品観たことがなかったため鑑賞したが、こんなにも素晴らしい作品だとは全く思っていなかった。思わずラストには涙した。

時間という概念は恐ろしい。この映画を観ればどれほどそれが大切なものか身をもって分かる。私は時間をどのように捉えて生きているだろうか。何か嫌なことがあれば今という時間を飛ばして早く忘れたいと思うこともあるだろう。逆に、幸せなことがあればその出来事が実際よりももっとゆっくり進んで欲しいと願うこともある。ある意味私達は、時間に甘えて生きている。

この映画では相対性理論に基づいて、地球の時間と他の惑星で時間のズレが生じる(時間の流れの速さ)ことをとても分かりやすく演出していた。最初の惑星へ着いた時の時間を無駄にしてしまったシーン。なんともそのシーンが辛くて人間味に溢れていて、とても印象的だった。普段の時間の使い方やその一瞬一瞬の瞬間をもっと大切にしていかなくてはならないと心の底から思った。甘えるのではなく、しっかり現実と向き合うことそれはきっと大事なのではないか。

私は物理に詳しくないし、宇宙に関しても100%理解していないが、Tenetに比べればこの作品の理解度はかなりある気がする。。。。。少々無理はあるものも、ノーランがこんなにも愛に溢れて人間味を表している作品を作っていたのは驚きだった。最初の1時間は耐えて、中盤からラスト本当に素晴らしい。彼。。演技うまい。
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