みちみつる

インターステラーのみちみつるのネタバレレビュー・内容・結末

インターステラー(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

IMAXにて鑑賞。
ずっと観たかったこの作品を映画館で、それもIMAXで観られて本当に良かった。
宇宙空間や未知の惑星の映像美、エンジンの轟音と無重力空間での静寂の対比に圧倒された。まるで自分も宇宙旅行をしているかのような迫力ある映像体験だった。4DXでも無いのに、もはやアトラクションに近い…

必ず生きて再会する、とお互いを信じ続けた父娘の親子愛には終始感動させられる。最後、ウラシマ効果によって若い姿のままの父と、高齢になり死の際にいる娘がついに再会を果たすシーンでは涙を堪えられず号泣…3時間にまとめられてはいるが、作中では10歳の女の子がおばあちゃんになるまで、90年以上もの長い年月を経てようやく願いが叶ったのだ。娘マーフの気持ちを思うと、とても胸が苦しく、それでいて喜ばしい…非常に感情が揺さぶられる素晴らしいラストシーンだった。「エモい」ってこういう感情を指すんだな、と…

SFに関しては知識不足のため首をかしげてしまうシーンも多くあったが、しかし知識がない人でも楽しめるエンターテイメント作品として成立しているのがノーラン作品の凄いところ。
SF描写の正確性が気になったため考察サイトを読んでみたところ、理論物理学の権威をコンサルタントに招いているため科学考証はかなり正確とのこと。
SF好きには本格的なハードSF映画として、そうでない人にも純粋な家族愛を描いたヒューマンドラマとして楽しめるのが、根強い人気の一因なのかなと思う。